認知症は、高血圧、糖尿病、脂質代謝異常症などに次ぐ生活習慣病の一つで、ごく一般的な「普通の病」です。
生活習慣病は、早期の内に、つまり「未病」のうちに発見し生活習慣の改善をすれば良くなります。まさに「認知症」は「軽度認知症障害(MCI)」や「早期認知症」の段階で早期発見し、早期治療や生活習慣の改善により症状は改善します。つまり「認知症」は早期介入すれば「良くなる!」のです。特に「正常」と「認知症」の間の「軽度認知障害(MCI)」の方では、生活習慣を改善すれば70%の方が、症状は改善します。
(日本認知症予防学会・浦上克哉理事長)
それでは、何が良くなるのでしょうか?
認知症の症状が改善すれば、その方の生活能力(ADL)が向上し、また、その方の生き方(QOL)、生きがい、人生が良くなるのです。その方らしく生きる選択ができるのです。また、その方のみならず認知症のご家族・介護者のご負担も軽減されます。
葛飾区医師会では、区のご協力を頂き、認知症の早期発見の為の「もの忘れ予防健診」(葛飾区内在住の方が対象)を23区で初めて実施し成果をあげております。また、区外の方も、どなたでも気軽にできる「ひよっとして認知症かな!?チェック」アプリも開設しました。さらに、「もの忘れ予防フェスタin葛飾」を開催して「生活習慣改善」のノウハウを参加者皆様と楽しく学習しております。是非共、葛飾区や葛飾区医師会ホームページをご参照ください。
(認知症予防専門医:稲葉 敏)